犬がストレス?
意外に思われる方も多いと思いますが、犬や猫全ての動物もストレスというものを感じています。
そのストレスは人間と同じように、様々な病気の一因になるということ。
ご存知でしたか?
犬たちはストレスを感じてる時何かしらのサインを発しています。
今日はその中でも特徴的なボディシグナル(カーミングシグナル)についてのお話をさせて頂きたいと思います。
愛犬が感じているストレスを上手に読み取り、取り除いてあげることは毎日の食事と同じぐらい大切なことなので、
是非日頃から注意深く観察してみてくださいね。
目次
犬のストレス(カーミングシグナル)
カーミングシグナルとは、犬がストレスを感じた時に自らそのストレスを軽減するために発達させてきたシグナルです。
犬が発するストレスサインの中でも特徴的なボディシグナルになります。
また、私たち飼い主自身がこのシグナルを使うことで、犬のストレスを少しでも軽減することが出来るかもしれません。
では次に様々なカーミングシグナルのパターンを見ていきましょう。
シグナル1 顔を背ける
どんな時に
他の犬と出会った時
敵意がないことを相手に示す場合
他の犬と出会った時、相手が自分に敵意がないことを示すシグナルを送っている場合
私たちができること
もしかしたら、相手の犬への近づき方が早すぎたり、真正面から近づきすぎたりしたのかも知れません。
あなたが近づいた時相手の犬が目を逸らす、顔を背ける、または腰が引けるなど怖がったり不安そうにしてる場合、あなたの顔を犬から背けてあげましょう。
シグナル2 目を背ける
どんな時に
相手が真正面からいきなり近づいてきた時
相手に真正面からじっと目を見られた時
私たちが出来ること
初対面の犬に対するダイレクトなアイコンタクトは避けましょう。
自分より高い目線、もしくは同じ高さの位置からじっと見つめられることは、犬にとっては恐怖心を感じるものです。
犬が少しでも怖がってる場合には、アイコンタクトは外してあげましょう。
シグナル3 横を向く
これは体を横向きもしくは後ろ向きにするシグナルです
どんな時に
犬同士で遊んでいる途中で遊びがヒートアップしてしまった時に、遊び相手に少し落ち着いて欲しいと伝えるシグナル。
相手の犬が自分に唸った時や急に近づいてきた時
子犬が他の犬に飛びついたり、じゃれついたりしたりしている時
私たちが出来ること
犬があなたに対して緊張してる時、興奮して飛びついてくる時などは体の方向を変えてこのシグナルを出しましょう。
シグナル4 鼻や口周りを舐める
どんな時に
自分が相手の犬に近づいていく時。
人が自分に覆いかぶさるような体勢を取った時
強く押さえつけられた時
人から怒った口調で話しかけられた時
私たちが出来ること
犬があなたに対して緊張している時にこのシグナルを出しましょう
鼻を舐めるのは難しいですが、口の周りを舐めるシグナルは私たちでも使えます。
シグナル5 身動きを止める
同じ姿勢のまま固まる、止まる、たつ、座る。
どんな時に
自分よりも体の大きい犬が来て、自分の体の匂いを嗅ぎ始めた時
私たちが出来る事
相手の不要な興奮を誘発させないようにしているシグナルなので、次のシグナルを出すまで待ちましょう。
無理に動かそうとすると逆効果です。なお、腹部を出したまま固まる犬もいますが、この時は絶対に腹部を撫でてはいけません。
シグナル6 ゆっくりとした動作をとる
相手を落ち着かせるためわざとゆっくりとした動作をとります。
どんな時に
他の犬を見つけた時
人からイライラした態度を取られた時
同時にたくさんの出来事が起こった時。
私たちが出来ること
犬があなたのことを恐れているように見えた時は、ゆっくりとした動作で接しましょう。
シグナル7 あくびをする
あくびは眠い時以外では、緊張や不安などのストレスを感じた時に行います。
どんな時に
動物病院に行った時
家族が言い争いをしている時
人から強く抱きしめられた時
私たちが出来ること
あなたの犬が不安そうにしている時や、少し落ち着かせたい時は、私たちもあくびをしてみましょう。
お互いにリラックスできます。
シグナル8 地面や床の匂いを嗅ぐ
このシグナルは一瞬だけの場合もあれば、問題が解決するまで続ける場合もあります
どんな時に
他の犬が近づいてきた時
人が真正面から近づいてきた時
人から強い口調で指示を出された時
私たちが出来ること
人が実際に床、地面の匂いを嗅ぐ動作は中々難しいので他のシグナルを使って落ち着かせましょう。
シグナル9 カーブを描きながら近づく
犬たちは見知らぬ犬に対して、いきなり真正面から近づくことはあまりしません。
カーブを描いて歩くことで相手を脅かすつもりはないことを伝えます。
どんな時に
少し離れた場所の犬や人に近づく時
私たちが出来ること
不安や恐怖心のある犬に近づく時には、カーブを描きながら近づきましょう。
犬の様子を見ながらカーブを大きめに描いたり、方向を変えたりするようにします。
自分の背中や側面を見せながら近づいても良いです。
まとめ
犬たちが感じるストレス
彼らは体全体を使ってそのシグナルを送っています。
私たち飼い主はその気持ちに寄り添い理解してあげることはとても大切なことです。
是非、愛犬のストレスサインに気づいたら可能な範囲で彼らが感じているストレスを軽減してあげましょう。
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